風の強さで動きが変わり、「なかよし蝶」のように舞いながら飛んでいく。
風がないと「花ビラ」の重さだけで「ゆっくり」と落ちてくる。そして坂道に美しい「もよう」をつくる。
地面はキャンバスとなり仲間に加わる。
「つがい」の山鳩がやってきて、地面の花ビラをつついて遊んでいる。
近づく足音に「めいわくそうななき声」をあげて左右にわかれてとび去った。
地面の花ビラがそれにつられて動いたが、その動きには枝からおちてくる美しさはなく、色もあせて変わりゆく季節の早さを感じさせられるのである。
山荘の新緑は深緑へと移りつつある。