晴れていなくとも雨さえ降らなければ大助かりである。
レストランのイスをベランダにだせば、広い屋外レストランの感じがでる。そのうえレストランの中はイスがない部分が広く使えるので立食パーティをするのには最適である。
これを天気次第であって若し雨が降ったら最悪となる。全員がせまいレストランの中で食事をするわけであるから、この日の天気予報は気にしていたのである。
前日までの予報は100%近い降雨とのことであった。当日の早朝から予報どおり強くふったり、やんだりしていた。うす暗い中に見る山は深い霧でほとんど見えない。
ここ山荘のある三倉の山々は森町の中でも年間の降雨量が多く貯水のための保安林となっている。そのため年間を通 して水不足の心配はないのであるが、今月の雨はうらめしく思えた。
パーティが始まるのは昼の12時からたくさんの人と車になるので駐車場は山荘への登り口に3ヶ所程スペースをとりここに駐車していただいた方を山荘まで別 の車で送迎することになった。
若し雨が降っていればこちらの方も大混雑となる。そんな心配と料理の仕込みでパニック寸前であったがパーティが始まる2時間前から雨があがり東西の空が明るくなってきた。
晴れ間も見えだしたのである。パーティの結果は雨のないさわやかな空気の中でベランダで食事を楽しむ人たちで賑わったのである。
大成功で10周年の記念イベントは終わり約3時間のドラマがすんだ。最後のお客様を見送った。その忘れていた雨がぽつぽつと降りだしてきたのである。
雨があがっていたのはパーティが行われた約4時間の間だけであった。この奇跡を神に感謝する。神様は「イキ」なはからいをしてくれるのである。
雨は昨夜から降りつづき今朝もまだやみそうもない。