落陽と共に暗闇がやってくる。
山里の犬が義理めいた声で2-3回吠えた。
日中のあつさも、いくぶんやわらいできたが、陽射しはあつい。
しかし、山には空気がある。朝、夕の涼しさは、街の中とは、くらべものにならない。
ひんやりの草むらの中では「秋の虫たち」がさわぐ。
その「なきごえ」におくられて、ファミリーが坂道をおりてくる。夕食どき、足どりも軽く、「おいしさ」への期待もおおきい。
シェフの「かつやく・・・・・・?」は、これからだ。
秋の素材は「あつさ」の中で厳しさを耐えしのんできたので根情がある。
その「おいしさ」に囲まれて「シェフ」の「ガンバリ」が始まる。