めじろ、四十ガラ、コガラ、うぐいす、ヒヨドリ……
みんな満開の桜の花の中をとびまわっている。
ついばんでいるのは、花の「みつ」か……
それとも小さな「ムシ」か……
動きまわっているので「ハシャイデ」いる様子はわかる。
小鳥たちにも、この桜の花の中にいる時間が決まっているようで、せわしなく動いて、そして去っていく。
それぞれの群れの中に統率(リーダー)するものがいるのか、別の木に移っていくタイミングが実にあざやかだ。
たくさんの桜の花の中にあって残念なのは、「ミヤマキリシマ」のあざやかな紅色が、強く降った雨のために「一日で散って」しまい、アベックで満開を楽しむことはできなかったが、散り花が地面でジュータンのように広がって見えたのが印象的で、美しいアート作品を見るようであった。