「別れ」を惜しむように「赤トンボ」のむれが後を追う。
この「赤トンボ」たちも、この一週間で「たくましく」なり、すっかり「秋」の赤トンボたちになった。
来年の同じころ「来荘」をお約束されて帰られたお客様との「再会」が楽しみとして残る。
「ご予約カード」にわずか一行の文字のならびであるが、そこには「待つ人」と「待たれる人との」一年間の「ドラマ」がある。
「お逢いできる」幸せは「おたがい」に健康でなければならない。その努力のため、坂道を今日も歩く。
「待つ」ことも楽しみのひとつである。
夏の終わりを「告げる」ように、たくさんの「高砂ゆり」が咲きほこり「山荘」を吹きぬける涼しい風にゆれている。