先程まで小粒な雨が降っていた。30分後には「月が見える」。
平年よりあたたかな早朝、もうすぐ夜があける。
山里の犬が弱々しそうに「ほえている」。
山の自然の中で、一日が始まる。
いつもと同じようにあまり変化がないが、ベランダの前の「ミヤマキリシマ」や、
桜の木の枝の先端が太陽に向かってのびている感じがする。
あけがたの「おしめり」が、活気づけたのかも知れぬ。
冬の寒さの中で気にもならなかった茶畑も、出番を待つように
少しづつ名物、「たまの木」とともに、アピールがはじまった。
もう春をむかえるスタンバイはととのった。
予報ではまた寒波がやってくるようだが、それはあまり気にならない。
なぜなら山荘のまわりの木々が春のおとずれの息吹きをはじめたからである。