気持ちの良いこの空気は、山荘ならではのもので夜通し木々の中で冷やされているので、つめたさの中にもおいしさが加わっている。
新鮮な空気といえばよいのかも知れないが、この空気にふれるたびに、山の中の木々のありがたさに感謝である。
今朝は「うぐいす」の声が主役である。
四方から聞こえてくる中に、「ほととぎず」の声もまざっている。音階をかえて「うぐいす」に対抗しているようだが、流れるようにうつくしくなく「うぐいす」の「谷渡り」にはかなわない。
しかし、「ほととぎす」が主役の座をとる日は近い。
おたがい「なけるときになくがよい」、もうすぐ雨季がくる、その時は「なけない」のだから……